―そして、死者の集う廊下で―
[どんっ、どんっ、と音がする>>235。
2人のいる場所に死者達を向かわせないよう、男は壁を叩き続ける]
俺は、諦めちまうところでした。
……お2人に、救われましたよ。
この方々は、近づけさせません。俺が、請け負いましょう。
いえ――――このまま死人として彷徨い続けることは、この方々にとっても苦痛のはず。
なら、できる限りの安眠を。
人としての尊厳を保った終焉を、俺の手で遂げさせたいですね。
……どこまでできるのかは、分かりませんけれど。
[男は車いすのまま、死者の群れへと飛び込んでいく>>236。
人の形をした者を、すでに3人屠った両腕を武器に、男は一匹の羅刹となる
はたしてどこまで体が持つのか。それはまだ分からない。
けれど、やがて時が至れば、血塗れた体のまま生物学教室へと向かい、扉を開けてもらえるよう中へと声をかけたことだろう。
すでにベネットの姿はないであろう>>204し、残ったリンダが平然と開けてくれるとは、限らないけれど**]
(251) 2011/12/02(Fri) 21時頃