ええ、ニコラスと呼んでくれて構いませ…いや、えーと、敬語は必要ないんだったかな。
よろしく、マーゴさん。
サイモンさんとは知り合いなんだね。…きみは本当に有名なハンターだったのか。
[敬語はいらないと言われたが、さすがにさん付けをいきなりやめる勇気はなく。
ひどいなあ、と言ったサイモンが、いやにニコニコしているのが少し気にはなりつつも。]
巡り合わせ、か。ハンターの宿命とやらなら、確かにあるんだろう。ぼくのようなものにもね。
マーゴさんは協会所属のハンターなんだ。
…ぼくはなんというか、父がハンターだったから、成り行きで気が付いたらハンターと呼ばれていたようなもので。
[先ほどサイモンから聞かされた協会の話を思い出しながら。サイモンに手合わせを願う彼女は、専門的な訓練を受けた一流のハンターに違いないのだろう。
ますます自分がここに呼ばれた理由が謎で頭をひねった。]
(250) 2014/11/02(Sun) 22時頃