[落ちていった彼女を追うより先に僕にはやらねばならないことがあって。他の者に被害が及ぶ前に殺さなくちゃと解かっていて、追いかける手を止めてしまったんだ。] 大丈夫かい、意識はある…!?[3つ下の自寮の後輩。駆け寄って、抱き起こしてみたけれど。その指先はまるで血が通っていないのではと思うほどにひんやりと冷たくなっていた。揺すってみても、起きない。] ――――……っ、[息を、詰めた。衝撃で 零れそうになる言葉を、飲み込んだ。]
(249) 2016/02/14(Sun) 17時半頃