[倉庫の広さからおそらくとは思っていたが、案の定と言うべきか廊下もまた広かった。幅は人が四人は優に並んで歩けそうなほどで、天井も高い。地上から2メートルあまりのところには燭台が一定の間隔で設けられ、無人の廊下を照らしていた。部屋のドアがあるのと反対側の壁には身丈と同じくらいの窓が等間隔で並んでいたが、そこから見える外は薄く翳っている。そこから見える範囲の下半分ほどに、庭園らしきものが見えた。]…なんか、変な空気。[倉庫にいた時よりも、あたりに漂うものが濃くなった気がする。何かがまとわりついてくるような不気味さに、右手で自身の左腕を握った。]
(249) 2012/10/20(Sat) 14時半頃