―現在・食堂と廊下の狭間―
……ふむ、まぁ、良い天気には変わりないか。
[真面目な話し合いの最中、ひとりもりもり食事と云うのもなんだか、彼らの気が逸れそうで…、
よし中庭にでも行こう。
そう決めて邪魔にならぬ様通り過ぎようとした食堂、諸々を大き目のトレイにはみ出し気味に乗せたものを片手に、開けた扉の向こうに至近距離に立つ男に目を瞬かせ、暫し停止。
一度振返った先、話し合いをする彼らに用があるのだろうと開けたドアを抑えた侭に、一歩退いて、アランに道を譲る…最中気付いた彼の顰め面に、不思議そうな顔をして、首を捻る。
視線は如何やら己の朝食兼昼食に向けられている気がする]
……嫌いかい?パンケーキ。それともミネストローネの方?
[好き嫌いはよくないぞ、なんて子供に言い聞かすような口調で紡いで、呑気に笑う。
パンケーキの皿の隅で、大柄な男に似合わぬ兎の耳をもつ形の林檎が、挨拶を忘れた持ち主の代わりに彼にこんにちわしていた*]
(248) 2014/02/01(Sat) 14時半頃