[そして、それから?あの血だまりに沈むマネキンだ。そればかりは"文化祭を楽しみたい"では説明が付かないだろう。心なしか、考え続けていると頭が痛くなりそうな気がして、それ以上考えるのをやめる。その代わり、紡ぐ言葉は。]……それ以上は、よく分かんないけど。でも、誰かの夢なら。──いつかは、覚めるんじゃない?[「覚めなかったらそれはそれで」>>1:132なんて、健五郎には言ったけれど。何故か、今、那由多相手にそれを言わないほうがいい気がした。]だから、目が覚めたら、その誰かに聞けばいーよ。[なんて。あっさりと、楽観的に告げてみる。そんな言葉では、今、那由多の頭を占めている問題は解決しないのかもしれなかったけれど、知る由もなかった。]
(248) 2015/06/23(Tue) 18時頃