[>>241続く冬の言葉は、やはり悪魔らしからぬ真摯さで耳に入れる。]
俺は悪魔のくせに、割とポジティブな性質だ。……笑いたきゃ笑ってもいいぜ。
[暫し考える為に押し黙り、そうして溜め息を吐き出す様に口火を切った。]
ま、そんな性質のテメェでもどんだけ生きたのか判らん奴でも、だ。
心配とか、気遣いとかな。……そういうのは、上手く出来なかった事がある。
嬢ちゃん、まだ十代だろ。
年齢よく判ってねぇ奴でも失敗するんだ、その歳で失敗すんのはあたりめぇだろ。あ た り め ぇ。
だから、気にすんな。
どうしても気にするって言うなら、その言葉有り難く頂戴して。
[言いながら思い出すのは、声をかけられずにいた、己を使役したかつての夕月の青年。
脳裏に描くその姿を追い出す様に歯を見せて笑い、そうして冬の手伝いの申し出を有り難くいただく事にする。]
ああ。洗い物、手伝ってくれ。
(248) 2015/01/22(Thu) 00時頃