― 秘密のお茶会 ―
[二人でまたお茶しようよ。>>5:+130
私が篠崎とした約束が実現したのはいつだったかな。
話そう、って決めたら、話すことはたくさんあった。
箇条書きにできるようなことじゃなくて、私の頭の中でいろいろ整理しなくちゃいけないことだった。
だから、ちょっと時間をもらってしまったかもしれない。
だったらそれは、隣に陸がいないことに、私が少しずつ慣れ始めた頃かな。
そのカフェは、篠崎が言ってた通り>>5:+135、隠れ家みたいで、こじんまりした可愛らしいお店だった。
ケーキが美味しいんだよね?とっても楽しみ。
悩んだ末に、かぼちゃのタルトと紅茶を注文して、私は篠崎と向き合った]
……なんかね。あんなことがあったじゃん?
私、篠崎のこと、全然知らなかったなーって思ったんだ。
あんな世界に閉じ込められて、でも篠崎は、なにがなんでも帰りたいって感じじゃなかった。
篠崎だけじゃない、みんな。
あそこにいたみんなにとって、あそこはある意味都合のいい世界だったんだ。
(247) takicchi 2016/09/27(Tue) 23時半頃