[十朱先輩の口から、水之江っぽい人物が上がって。
ちょっとびっくりしたのを、十朱先輩に目敏く見つけられたかどうか。
あぁ、でもそっか…。
考えたら、そりゃそうだよな。
水之江が反省文放置したまま帰る訳ないじゃん。
自分の間抜けさにため息が出る。
親愛なるホームズよ。自称ワトソンの俺は色々自信が無くなったよ…。
軽く思考が停止した頭じゃそれ以上の質問なんてパッと思い浮かばなくて。
情報の催促をするように差し出された手に、ぽんと手を重ねてみる。
このまま「バルス!」って唱えたら、学校崩壊しないかなー、なんて。]
十朱先輩。
実は俺、その場でメモ見て解いちゃったんで。
[にこっと笑って、必殺営業スマイル。
暗に形として手渡せるような情報は無いのだと、そのことを十朱先輩が言葉の意味を理解する前に。持っていたメモをサッと抜き取ろうと手を伸ばした。*]
(247) 2015/01/24(Sat) 01時頃