……それに連合軍の事も言わず仕舞いだった。
[連合軍。それはカーライル王国主導に、ルーベリオンの残存勢力と共同関係を築き上げた、闇の対ルンフィア軍。八代目『亀吉』として、アマトは出立際にその存在を知らされている。
然し彼らは、今はまだ何も出来ない。戦うことも抗うことも出来ない、滅びを待つ身。
指導者が必要なのだ。最上は全てを束ねし『王』。
だけど『希望』になり得るのは『王』のみではない。
例え封じられていると云え、黒陽の紋を宿す者なら立場は十分。そしてそこに何かひとつでも、レガリヤさえあれば。
そして、闇を導く『希望』が現れたら。その時、光と戦う者たちは漸く決起の声をあげる事を赦される様になる。
…だけど彼は多分頷かないだろう。
最初の反応で、そう確信したから、アマトの背後にある、彼ら沢山の闇の者達の事を持ち出し辛かった]
(247) 2014/08/17(Sun) 00時半頃