……やっつけられないよ、誰にも。
多分、アタシが…ううん、なんでもないや。忘れて。
[自分がどうにかしなければならないのだと、紡ごうとして口を閉ざした。
今まで誰かに話そうなどと…あの柔和なカウンセラーにすら打ち明けようと思った事はなかったのに。
思考に沈み込んでいた晶は一瞬だけ発せられた母音に、自らの名前の頭文字には気付かないまま、モニカへと伸ばされて、結局は引き留まった指先を見詰めた]
あ…うん、そっか。またゲームでね…って行っちゃった。
モニカも帰るなら私もそろそろリアルに戻ろうかな。
……あんまり考え過ぎない方がいいよ?
アタシも適当にブラブラしてるからどこかですれ違うかもね。
[逃げるように走り去るクリスマスの後ろ姿から目の前のモニカへと視線を移して、少し困ったような笑顔を浮かべた。
席を立つ彼女の後について会計を済ませ、道路へと出た所で現実へとログアウト――]
(246) 2014/03/13(Thu) 19時半頃