[親しくはなかったかもしれない。なにせ付き合いがなくて苦手なタイプでお互いにお互いの好きじゃない・あるいは苦手なところを5つあげろと言われたら容易いような間柄だ。]
級友なんて言っても。
あたし、椋平みぃむとはっきりいって親しくないわ?
あの子は魔女のあたしに話があったのよ。
[つまりはお客さんである。]
だから、相応の条件をつける必要があった。
しきたりですからね。
椋平みぃむにかけた呪いは、
あたしとのある約束を守ることを前提にしている。
難しくない約束だし、彼女も了承しているはずよ。
もしもあたしの言う事をきかなかったのなら。
あの子は好き好んで呪いにかかっているのだわ。
いわば――趣味の世界よ。
[すでにこの保健室に約束を破る切っ掛けになった人間がいて、椋平みぃむの体に呪いが降りかかりつつあることを、まだラディスラヴァは気づいていない。]
(243) 2017/02/06(Mon) 23時半頃