>>230これ。
[右手に持つ杏仁豆腐をちょっとだけ持ち上げて見せると、スプーンと一緒に机の上に載せる。]
桃果…あ、一楽さんおススメなんだ。じゃあ間違いないね。
[不格好な右足は、さっと座らせてくれない。手順通りにゆっくり座ると、やっぱり右足から視線を外す彼から、その右足が見えにくくなるように、よいしょ、と右足を机の下に隠した。
改めて、杏仁豆腐に「いただきます」をして、ひとくち。]
わっ、ホントだ。おいしい。
[少しずつ杏仁豆腐を食べ進めながら、窓が割れないこと、外の見え方がおかしいこと、くらいは話をした。]
夢かぁ…うん、夢なら夢でこれもいいかも
[こんな機会がなかったら学食の杏仁豆腐がこんなにもおいしいことを知らないままだったわけで。
でも夢じゃないのは、にっくき右足の鈍い痛みが証明しているから、精いっぱいの強がり。]
(242) 2017/09/18(Mon) 00時頃