―今は遠い4年前の回想―[治る見込みはないと、己も兄も、知っていた。病に冒された事実を知った時、兄は自分のラーマを手放したのだから。失う覚悟は出来ていた……と、思っていた。それなのに、いざその日を迎えてみれば、兄の手を握りしめ、堪え切れない涙が目から溢れていた。これではいけない、そう思うのに、拭っても拭っても止まってくれなくて。"嫌だ、いかないで"我儘を言って困らせた子供の頃のように、泣いて叫びたかった。けれど、己は子供ではなかったから、代わりに告げた。]「待っている……から」[必ず戻るという兄の誓い。或いは願い。信じたというより、縋った。兄が最期に見る己の表情は笑顔であろうと、笑おうとして…鏡がなかったから、失敗して、今にも号泣しそうな顔だったなんて、兄以外は己ですらも知らない。]
(242) 2013/05/10(Fri) 11時頃
sol・la
ななころび
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