―屋根上―[日が沈んでしばらくして。やはり――喉が渇き始めていた]…ゆっくり呑みたい気分だったんだけどなぁ。[昨日の事を思えばそんな余裕もないか、と漏れるのは半ば諦めの溜め息。取り敢えず会うなりフランクに襲い掛かりさえしなければ、後は相手が何とかしてくれるだろう。思いの外早く来てしまっただろうか。相手の姿は見られない。屋根の上に腰を下ろして、ぼんやりと空を見上げる。手元には酒蔵から拝借した一升瓶]
(241) 2014/11/14(Fri) 20時頃