[ 全く集中出来ずやっぱり成功しない。まずいと焦っていると、>>224カラン…とルドルフの杖が落ちてしまった。拾うか呪文かどちらか…、自身がしっかりしなくては…と杖を振るおうとしたその時――…
再び辺りが閃光に包まれる。先程とは比べ物にならないくらいの明るさで、目を細めながら薄っすらする視界を見ていれば。ルドルフが稲妻のような物を纏っていて。その鋭い光は吸魂鬼の行く手を阻み、敵の魔法を打ち消して。 ]
―――……何これ…っ!?
[ 思わず驚きの声を上げて、杖を振る間もなくただ其処に立ち尽くして。>>227彼が急いで杖を拾い上げれば… ]
『―――…Expect Patronum!(守護霊よ来たれ)』
[ 今度こそ成功したそれを食い入るように見つめていた。ルドルフ…高貴な狼という名前の彼にぴったりの守護霊だ…。凛としたその狼が追い払えば、黒い靄はたちまち何処かへ消えて行った。
一瞬の出来事でただ呆然としていることしかできずに。 ]
(241) 2014/09/03(Wed) 00時半頃