198 冷たい校舎村4


【人】 保険調査 ライジ

— 回想:バイト終わりに —

[母が幸せの渦に入り始めてからは、バイトの時間を増やした。
家にいる時間をなるべく少なくして、邪魔になりたくなかったから。

店長も調子に乗って、俺がいいとも悪いとも言わないのにシフト入る前提で組んでくる。
まあ、どうせ入るんだけどさ。
高校生バイトの限界ギリギリ、22時が閉店時間なので、それくらいまで。

夜の帰り道、心地良い疲労感に半分微睡みながら歩いていたら、
>>144どこかの居酒屋の前に、エプロンを着て立っていた三つ編み頭が目に入って。
目をごしごしこすり、じいっと見つめれば。
三つ編みが似合うクラスメートが真っ先に思い浮かんで、その顔が目の前の子と一致。

志水? と呼び掛けようとしたら、意味ありげに人差し指が口の前で立ったので。
ああ、隠れてバイトしてんのかな。と、察するくらいはできた。]

(241) 2016/09/13(Tue) 00時頃

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