あの伝記小説───私にとってはだが───が、徹頭徹尾“ 私自身 ”の視点でのみ著されたならば。『語り手』といえど、内訳は私……つまりジョン・H・ワトスンでしかなかった筈だ。しかしこの回顧録が必ずしもそうではないと、一体どれほどの者が識っているのだろう?例えば友人ホームズが珍しくも筆を執ったり、どちらでもない、第四の壁を越えた先の“ 作者 ”ドイルが、駆けずり回る私達を鳥瞰していたり。 作品中に短編も多く含むからこそ、 私は“ 私 ”で、“ 友 ”で、“ 作者 ”である。 その比率に、大きな偏りがあるとはいえ。
(240) 2018/10/13(Sat) 21時半頃
sol・la
ななころび
下記の場所以外では、人狼議事内キャラチップ の利用を許諾しておりません。ご了承ください。
議事総合トップ 人狼議事lobby 人狼議事morphe 人狼議事cafe 人狼議事perjury 人狼議事xebec 人狼議事crazy 人狼議事ciel SoyBean Sangria @hello_giji @7korobi