お前さんが得たのは終わる場所じゃねぇ、 幾度も回帰する俺の懐だ。[額に零す吐息混じりの声が、なだらかな曲面を撫ぜ、不意に肌に朱色を差す姿に気が付けば、当たり前のように唇を尖らせ、熱を口吻で追いかける。>>181塩辛い、と己以外の海の味わいに端的な感想を漏らし、鼻先ぶつかるほど間近で見せる音の無い破顔一笑。海の果てからやって来た悪魔は、陸で宝物を見つけた。]
(240) 2015/08/04(Tue) 22時頃