―回想・夜の礼拝堂―
[日課であると>>232聞けばストンと納得できた。チャールズであればそうしていても何の不思議もない。
昼間はステンドグラスが光り太陽の日差しが差し込む礼拝堂は夜になるとその表情を一変させる。それでも聖なる場所であるこの場所に怖いものなどあるはずもないと言うのに、一瞬怯えてしまったのは何故だろう]
…新約聖書は…いえ、イエスキリストの教えは、赦しであるように思えます。
旧約聖書に描かれる先生が嫉妬深いと称したそれとは真逆の。
それはイエス様が救い主としてこの世に使わされた事を考えれば当たり前と言えば当たり前なのですが……。
…、本当に、同じ神様なのかと、時々。
何故その救いをイスラエルの民だけでなく“私を信じる者”に拡大したのか、敵であろうとも手を差し伸べたのか。
忌み嫌われた者にも愛を与えたのか。
元来ヤハウェはイスラエルの民の神であるのに。
それを考えた時に、先生のおっしゃった“ユダヤの神”という表現に僕は混乱するよりも、なんとなく納得してしまいました。
(239) 2014/06/22(Sun) 22時頃