[ゆっくりとチェビイが振り向く姿を見て、漸く彼の顔をしっかりと捉える事が出来た。
少しくぐもった声は機械的なデザインに相俟ってロボットのように聞こえる
私のことをあだ名で呼ぶ人は少ない。あだ名どころか、名前で呼ばれるのも
ルーヴ家の名が広く知れ渡っているせいか、そっちの印象の方が強いのだろう。
あだ名は聞きなれないから、最初は随分戸惑ったものだ
今では大丈夫だけど]
…今日はまだパティには会ってないわ
ホグズミードに行くって話も、初耳
みんなが行くなら、私も付いていく
[グリフィンドールとは合同授業が多いから、パティに会う機会も自然と多くなる
ただしハッフルパフはそういった機会が少ない為、纏まった時間を取らないと中々話すことが出来ないのだ。
折角の休暇中だ、寮に籠るのもいいが、これといって特にしたいことは無かった。
こくりと頷いて、首に巻いていた緑のマフラーをぐっと上げると
彼と同じように口元を隠してみた。*]
(239) 2016/02/11(Thu) 01時頃