[会話を交わしながらも、配送の準備を着実に進めるグレッグを見届ける。
真面目な彼のこと、きっとこれからも沢山の荷物を抱えて、配送に向かうのだろう。]
ええ、グレッグもお仕事、頑張って…、?
[差し掛かった言葉は、後に続いた言伝を耳にすれば思い当たる節が合った。>>204
先程、風のように駆けて行った小さな少女の事。
そして、もう一人。彼の馴染みである片眼の青年のこと。]
メアリーなら、さっき店の前で見たわ。
ドナルドさんが大きな声で、そのことを伝えていたけれど。
偶然ね、グレッグが同じこと言うなんて。
[くすりと、笑いを漏らすのはグレッグと先程のドナルドが少し重なったから。
そのグレッグが、俯くようにして彼の名を口にしたのを見たなら、その笑みも消え失せて。>>205
事情を尋ねるように、ベネットへと目を向けただろうか。]
(239) 2015/05/10(Sun) 13時半頃