[召集を打ち明けると、さすがに気にしたのだろうか。
オーナーとして自由に、等と何処まで本心かわからないが、労いの言葉が掛けられた。
確かに接客の才能は無いが、経営の才能もあると言えば差し支える。
思わず肩をすくめた。]
お前が困る程度の店になってたんなら良かったよ。
次回から別の店当たってくれ。
まぁ、危険物扱ってる店は近くにはないみたいだが。
[先代の頃から、――あるいはもっと前からやたらと種類の豊富な毒類。
それだけあり、解毒に殺虫にと他の店との差別化に繋がったが、
その代わり悩んでいるのが在庫処理だ。
カウンター後ろの、危険物棚の圧が強い。]
…じゃぁ虫籠取ってくるから、
紅茶でも飲んで待っててくれ。
[ソウスケ用にと置いていた箱(袋では入らない)に、選んだマスクも入れ、
一度奥へと引っ込んだ。]
(238) 2018/12/01(Sat) 15時半頃