所詮、口約束だろ。 それに、この怪我で行けると思ってんのか。 きみも、僕も。足手まといになるだけだろう。 他人様に迷惑を掛けるだけ、…じゃあねえのか?(足の熱は、 薪のように勢いを増す事は無かった。 だらだらと赤を垂れ流す左腕と、 惨めな引っ掻き疵の残る背から命が薄れるごと、 次第に死んでゆくように冷めてゆく。)[───きみに最初から最期迄迷惑を掛け続けて、愈愈こうなりゃあ、何方が駄駄だか分からない言葉を譲る気もさらさらと無いままに、最もらしく諭す。](見誤ったのはだれか、を差し置いて。 嗚呼、でも、ある意味じゃあ都合の好かったのだ。)
(237) 2017/06/23(Fri) 02時半頃