―校門にて―
[文化祭までの日は目まぐるしく、あっという間に過ぎ去った。つい先日のことなのに、終わってしまったのがさみしく、遠い昔のことのように思える。
思い出に浸るように小さくため息をつく…の耳に、横にいる藤堂の声が入ってきた。>>228
頑張って作ったから、みんなに手伝ってもらったから、それをほめてもらえるのは、本当にうれしかった。
その後転びそうになって自分を助けてくれた藤堂に真っ赤になりながら>>229校門をくぐる。後ろから聞こえてきた声に、表情を明るくした。>>234]
神楽くん、おはよう。
メールありがとう。
でもやっぱり、文化祭のメンバーにしか会ってないの。
[にこにこと上機嫌に笑いながら、藤堂と一緒に彼の横に並ぶ。おにいちゃんは学校には来れないから、学校にいる間は、彼が…の兄代わりだ。]
(237) 2015/06/18(Thu) 23時半頃