[軍部において保守派と急進派が存在するが、頭角を現し始めた頃から彼は急進派だった。
――王国は討ち果たすべきである、と若い彼は拳を振るって年近い者達に訴えた。
自分の一族はこの国が建国するにあたって大いに貢献したという自負と誇り、そして王国に対する強い憎しみがあった。
それ故に軍の増強や新しい技術の開発に力を入れ、
ウェーズリーの開発したアンドロイドに目をつけて彼らを戦場に送り出す計画を提唱した。
彼はクラリッサの在り方を歪める事の切っ掛けとなった人物であり、男にとっては遺恨持つ相手でもある。
オズワルドは王国側が要求を呑まぬのであれば、王都にミサイルを撃ち込むべきと主張していた。
自分達の名誉を守る為、絶対に王国に譲歩してはならぬと。
保守派によってその意見は抑えられたが、今回の軍部の出席者は大部分が彼に近しい人物で固められている。]
(234) 2014/07/10(Thu) 18時半頃