―― 三年時後期・回想 ――
[ ルドルフは明らかに機嫌が悪そうだった。まあ、色々言われているのを聞いていたから無理もないと思った。怒りはそう簡単に鎮まる物ではない。もしも、ジリヤが彼の立場だったとしても頭に血が昇って抑えきれなかっただろう。
必死に反論する彼が自身と重なって、気が立っていることを忘れてつい話しかけてしまった。 ]
" ――…まあね、あーいうのあまり興味ないんだけれど、喧嘩してるのがあなただったから… "
[ >>213見てたのかと言う声はやっぱり少し荒っぽくて落ち着いているとはとてもじゃないけれど言えなかった。近くに自身がいると分かって辺りを見渡す彼を黙って眺めていた。
――違う、そっちじゃない、いつになったら見つかるだろうか?と…一寸心の中で楽しんだけれど。 ]
" ルドルフ、後ろ。 "
[ そう教えたならば、彼は振り返っただろうか。目が合えばこちらから近付いて今度は普通に話しかける。 ]
…怪我はないの?
(233) 2014/08/31(Sun) 18時頃