……椅子、壊しちゃった。
[窓は割れなかった。椅子が壊れた。
私は情けない顔を篠崎に向ける。とほほって気分。
ホワイトボード>>0:253、持ち出した物品と名前が書かれたそこに『椅子壊しました』って書き添えた。
これが本当に誰かの夢なら、必要ないような気もするけど]
そうだね。
もしこれが、ここにいる誰かの夢なら、そんな酷いことにはならないよね。
[篠崎への返事は、半分本当で、半分は願望だった。
やり直すって言っても、ヒロインがいないよ、人選ミスだね、なんて冗談めかして付け足して。
そうして、私は覚悟を決めた]
やっぱり、そうだよね。
[同意の言葉は、閉じ込められている>>232という言葉を受けてのもの。
ここまで判明したら、もう今更だ。私は多分、ちゃんと事実を報告できる]
ちょっと待ってて。昇降口、確認してくる。
(233) 2016/09/15(Thu) 23時半頃