−5/2 午前2時半 繁華街の裏路地 → 繁華街− (>>222続き)
[半時間程、そうしていただろうか。
結局、仕事を始めようという決断は出来なかった。
考えるのは今日のことばかり。特に、マリーとマドカとの会話の内容ばかり。
……そういえば。彼女は「ローズマリー」と名乗っていたが。
何故か彼女の振る舞いを昔に見たことが有る気がして、気になって、昔の記憶を掘り起こした。中学生の頃のクラスメートの「マリー」に雰囲気がよく似ているような、気がする。「マリー」と呼ぶことを決めた時、彼女が何か、嬉しがったような気がした。もしかすると、彼女は、マリー本人なのだろうか?
どちらかと言えば彼女は「良い子」ではなく、自分は逆に当時は「良い子」のグループにいたから、接点は少ない。あの事故が起きて暫くして、私は学校には全く行かなくなってしまったから、当時のクラスメートは驚いたろう……そんなことを、今更のように、思う。
……もし、当時のクラスメートが自分の事を知ったら……どう思うのだろうか?そして彼女は、本人なのだろうか?さして意味のない問が、次々と頭をよぎった。]
(233) 2013/07/20(Sat) 21時頃