[>>222首根に伸びる手を嘲笑い、服を裂く。
粟立つ肌を舐める舌の代わりに、粘度の高い涎がゆっくりと、亀吉の胸に落ちた]
……酷いな。
今は足手まといにゃなってねえだろ。
[雷撃を纏った拳が刺さる。
眉根を寄せ、呻いて、ただそれだけだった。獣の身は、手加減されたものは受け付けない。にいと細めた眼は、愉しげに笑っている。
つぶやいた言葉は廃ビルでの「ヘクター」の台詞>>0:102。記憶は完全にあるのだと知らしめて]
全部真っ白だ。十年、なんにもしてねえのか?
もったいねえなあ?
[悪意を持って煽る声は、「ヘクター」が元来発したことのない類のもの。
鳩尾を打った左手はあえてそのままにさせて。
爪の先で鎖骨から胸の先端まで、長い爪でゆっくりとなぞる。
薄く肌を傷つけて、赤い線が延びていく。終点に至れば、突起をぴんと弾いた。
その間に頭は下肢へと移動して、中心をぐいと冷たい鉄の枷で押す]
(232) 2016/06/11(Sat) 00時頃