─廊下窓際─[手は触れたか触れまいか。聞き慣れた声が頭上から降ってきて>>226はく、と快楽とは別の狼狽に双眸を見開いて。──いつの間に、と思う判断力も散り散りに。]……明之進、……、っ、じゃ、邪魔とか、そんな、いや、ええと、……っ、これは、お前は、なんともない、のか……?……ケイイチが変なんだ、だから、[俄かに辿々しく荒げた息に乗せるのは、繕うにしては襤褸のような継ぎ接ぎの言葉。手を差し出されるならおずおずと己のそれを伸ばしたが、ふと見えた仕草には動きを止めて、耳を澄ませる努力は、する。]
(232) 2018/02/22(Thu) 23時頃