>>211
[ドアが開き人物を確認すれば、客はラルフだった。本当に来てくれたのか、と嬉しくなり心からの笑顔を向ける。]
いらっしゃいませ、来てくれて嬉しいわ。
ジントニックね ちょっと待ってて。
[そう言って奥で手早く作ると、おつまみのナッツとチョコレート(チョコレートはサービスだ。誰も知らないだろうが本人の好物である。)をお盆に載せ、ラルフのついた席に持っていく。]
そうなの、どうも最近いろいろあって、商売どころじゃないみたい。
でも、ココは食べ物が少ないお酒メインの酒場だからお客が減っても増えることはないわね。
[お店の女の子の中には、店の少ない食料を持って逃げた子もいる。ママも『この状況ならそんなこともあるさ』と溜め息をついてその話は終わった。その子は一体、今どうしているのだろう。まぁ店の恥は、言わなくても良いだろうと、ラルフには困った笑顔で当たり障りのないことだけを返答しつつ、席に飲み物などを置いていく。]
(232) 2013/07/20(Sat) 20時半頃