[扉が開かれる大きな音と、自身の名を呼ぶ声>>218。この声は、確かメアリーのもの。
駄目だ、彼女を巻き込んでは。
眼前に熱い火花が迫る中、メアリーだけは守らねばと思った瞬間。
彼女の唱えた呪文>>219とはじけて消えた火花。どうやら助けてくれたらしい。]
…っ、メアリー、危な…
[男子生徒の目標がメアリーに向かってしまうかもしれない。彼女を怪我させられては困る、助けないとと杖を取った瞬間に
――響く、鈍い殴打の音。]
…ぇ、?
[呆気にとられながらメアリーの言葉を聞くに――どうやらなにかしらの勘違いをされているようで。ところで、私の心に決めた人とは一体誰なのだろうか――
そんな現実逃避は、男子生徒がばたりと床に倒れ伏す音により中断された。それでも止まない殴打音に、慌ててメアリーを止めようと]
…メアリー、メアリー!
…私は、大丈夫だから…そのくらいに、してあげて……
(231) 2014/09/02(Tue) 23時半頃