―Xday-3day・PM 2:30 現実世界、病院―
[繰り返される瞬きに感じた不安は輝くような笑顔>>205にすぐに掻き消された。良かった、どうやら彼女は喜んでくれたみたいだ。
感情を押し隠そうとする口調にもむしろ好感を覚える。自分よりほんの少しだけ年下の少女を、どこか妹のように思っていた部分はあるから]
約束したからね。
……どうしたの?
[不意に変わる表情に、ふわりと浮遊感にも似た落ち着かなさが去来した。少し調子に乗りすぎてしまったのかもしれない。
昨夜の浮ついた気分はまだ消えないままだったから――けれど、彼女の次の言葉に一瞬時間が止まる――悪戯メール…もしかして、しいなも?]
…………ようこそ。楽園の扉へ。
多分、悪戯メールじゃないよ…本物だ、それは。
[少しだけ迷って、でも結局彼女のディスプレイへと自分の受け取ったメッセージを表示させた。
確信はなかったけれど、病室で日々を過ごす彼女にならば見せてもさしたる問題はない、そう判断して]
昨晩…日付的にはもう今日だったけどね。このメッセージを受け取った人と話をしたんだ。
文章も送られてきたタイミングも、着信通知なしに展開された所もみんな一緒だった。
(231) 2014/03/13(Thu) 18時頃