──彩衣──。
[そんな彩衣の態度>>@36に気づいて、一つだけ大きな溜め息をこぼす。
そうして誰に聞かせた事もない様な、低く唸る様な声で幼馴染を呼んだ]
入洲河夫人に、お前が何か起こせば連絡を寄こせと言われている。
この後の対応次第じゃ、俺はそれをしなきゃならなくなるんだけど──……。
[実は嘘である。
入洲河夫人こと彩衣の母に確かに同室になった時に言われた言葉かあるが、それは彼女の監視をしろといったものではない。
曰く、『また何か騒動を起こした時、うちの娘を巻き込むな』であった。
なので変わらない態度で接してくれる幼馴染の存在が嬉しいのに、この一年の間わざとよそよそしく接していたのだ。
今の所、上手く彼女に悟られてはいないのだけど。
彩衣の経歴的なものに傷がつかない対応をさせる為に考えた結果、そんな脅迫めいた言葉が出てしまった]
(230) hisetu 2013/08/28(Wed) 01時頃