95 天国に一番近い島


【人】 放蕩者 ホレーショー

―どこかの時間・丘の上―
[処刑台の周りに、老人が4人、集まっている。
彼らは島民なら知っている、“島の古老達”であった。
彼らは処刑台を前に、何やら言い争っているようだ。

と、唐突に、議論が止まる。
彼らは一斉に、一方向を見た。
視線の先に、その大きな体を揺らしながら、男が現れる。]

よーぅ。
生きてるか、ジジイども。

[この場においては冗談にならない冗談を、男は口にした。
議論の内容が内容であった為、古老達の空気は鋭い。
しかし男は気にした風もなかった。]

処刑台、使うのかい?
…錆びてとても一発で首落とせる状態じゃねぇけど。

[ざわり。いきなり確信に触れた男にざわめきが走る。]

(230) 2013/09/06(Fri) 19時頃

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