フォローさん! テツさん! いらっしゃいますか!?
[男の怒声がフロアに響く。感染者達がいるのなら、反応させてしまうかもしれないが……今は、そんなことを気にかけている場合ではない。
2人は、いない。
しかし、この場所で何か反応はあっただろうか?
仮に生存者がいたならば、男は生き残った者達が来るまで脱出し、屋敷へと向かおうとしている事実を告げるだろう。
そして、相手が拒否をしないのであれば、エレベーターの内にも招き入れたはず。
もっとも……自分が「感染者の可能性がある」旨は、経緯を加えて伝えてから、のはずではあっただろうが。
その上で乗ってくるのならば、せめて自分の背後に立ち、いつでも『弱点』>>68をつけるよう、注意を加えたはずだ]
2人はいらっしゃいませんね……。次へ向かいましょう。
[こうして男は、1階1階で停止しながら、やがては駐車場へ続く階へと、辿りついたことだろう]
(229) 2011/12/04(Sun) 00時半頃