[ふと入り込んだ昔の思い出から覚めるのは再びその澄んだ瞳と目があったから。] いた…そうだね。 結構擦り剥けてるし。[そういうと少女のものよりも、だいぶ大きくて骨ばった手を額にかざす。自分ではあまり気が付かないのだけれど、力を使う時は今でも折れてしまった角の断面あたりがほんのりと光を帯びるのだと言う。力を受けると触れられた部分にじんわりと柔らかな熱を感じるだろう。そうしていると、多少の傷はだいたいにして癒えている。赤みが引いて、すりむけた傷も目立たなくなったのを確認してぽん、と大きな手をそのまま頭にかぶせるように乗せた。] 女の子が顔を怪我しちゃ大変だよ。 おてんばも ほどほどにね。[柔らかい落ち着いた声でそう告げて**]
(227) 2015/10/06(Tue) 01時頃