王剣王狗。歴代の遣い手の中でも比較的型破りと呼ばれる私だが。君たちのそれは、より遥かに激しい事は、数十世祈前から承知している。然し、その手に世界革変《カタストロフィ》を前に、聖杯《カリス》をその手にし。その上で君達が思惑を黙する以上は、私の様な応対も当然の物だと諦めて欲しいね。――間違いなく、君達は≪切り裂く者≫とは相性が合わないだろうな。私以上に。[ふと記憶の端に触れた、あの奇妙な男の正義感を思い出し、仮面の奥はひとり、くつくつとした微かな笑いを上げていた]
(226) 2013/05/25(Sat) 22時半頃