―深夜:客室2G―
入り、たまえ。
[ジェフが部屋の扉を開ける。>>199
ベッドの端に腰を降ろすブルーノの額には脂汗が浮かび、小刻みに膝を揺らしていた。長年抑え込まれていた欲が知らず知らず顔に出ていた。
望み通りのものが運ばれてくるのを見やる。本当に呼べば来るのだなと思う余裕はない。
注がれていく水。仄かに香るハーブ。グラスの表面に浮かぶ露。
震える手でグラスを掴み、唇をつけて一気に仰ぐ――その手前で、動きが止まった。
ブルーノを見るジェフの表情。
食堂ではどんな表情を浮かべていたか、気にも止めて居なかったが。
ゲイルをエスコートしてきたのは彼だ。]
……ジェフ。1つ、尋ねておきたいことが、ある。君は、彼女がああなると……ああなることを望んでいたと、知っていた、のか?
[グラスを持つ力が強まる。この水も、悪魔に穢されているのではないかと疑った。
膨らむ股間、熱に、吐き出したい欲に、喘ぐ。**]
(225) 2012/12/05(Wed) 18時頃