『 ≪Expulso(爆破)≫!! 』
……畜生、こんな所でくたばる訳にはッ…!!
[ 焦燥を抱いた声で、更に杖を振ろうとするも別の所から飛んで来た魔法が直撃すれば杖が手元から転がり落ちる。ジリヤに任せるにしても間に合うかどうか。]
( 結局何も出来ねェのかよ……!?
――確かに覚悟も無く人を殺した。
それで戦うだなんて、お笑い草だが――、 )
――……それでも、俺は死ねねェんだよ!!
[ギリ、と奥歯を軋ませながらも打つ手の無い事に苛立ちを覚えた、その時――、先程目に奔ったよりものよりも強い電撃の様なものが通り抜けるのを感じると共に、周囲に奔るのは稲妻の様な閃光。
先程、死喰い人に向けた時の様な束より、ずっと鋭さを帯びたソレは、放たれた杖の魔法を打消しながら躍りうねり――、さながら呪文を返すかの如く、呪文を放った生徒の前で弾け、それと共に吸魂鬼を足止めするかの様に雷撃が纏わりついた。 ]
(224) 2014/09/02(Tue) 23時頃