[出来るか、と聞いた時には、念じれば内部が女のように濡れる状態に出来るのかという状況を想定していた。
だがベネットは自由になった指を唾液で湿らせ菊座に触れる。
思っても見なかった行動に、息を呑んだ。
閉じようとする膝を叱って開かせる。
この行為に慣れていないというのはその態度とぎこちない指の動きで明らかだった。
それを目にした時その奥を望む肉塊が新たな涎をだらだらと零した。]
手伝おう。
[ベネットの指を締めつける皮を引っ張って、隙間から自分の指を挿入する。
ゆっくり待ってなどいられない。
愛液よりも粘り気を帯びて滑りやすい液体を彼我の指でかき混ぜ、泡立たせ。
内部から腹側を擦る。
全身感じやすいように見える彼が、前立腺にも反応する事を期待して。
はあ、と吐いた息の塊が、口元を抑える手の甲の鬱血を撫でた。*]
(224) 2016/06/10(Fri) 23時半頃