[ 遅い時間の校舎で、生徒を見かけると>>223 寮に戻らなきゃいけない時間でしょうと、 叱らねばならないだろうか、そう鬼教師の仮面は思う。 けれど彼女があまりに普通に挨拶をするものだから 叱るタイミングを逃してしまい、] はい、さようなら。[ 教師も普通に挨拶を返し、ちゃんと帰寮するだろうかと、 すれ違う彼女を視線で追った。] ……?[ 不意に振り向いた彼女と視線が合う。 この薄暗さでは輝かしいとは言えないけれど、美しいシルバーブロンドの髪を見つめると、何故だろう記憶の奥底が疼くような。]
(224) 2017/07/08(Sat) 22時頃