[ティーの答えに、希望的観測だなあ、と思いながらも、それでもこっくりと頷く。
そう信じれば、幾らか楽になって。
はふ、とため息と共に、やっと愚痴が言えるようになった]
……置いてかれるのって、やなもんですねえ。
このまんま独りだって気分になるし、なんで選ばれなかったんだろうかって思ったら、しんどいし。
もー、二度と味わいたくねーよクソッタレー。
[なんて、わざと軽い調子で愚痴を言うのは、過剰な心配をかけまいとして。
だけど、一旦口に出してしまえば、それを止めることがなかなか難しい]
……あー、でもあれですね。
例え次、運よく俺が買われても。んで、しあわせになれても。
結局、俺らはニンゲンより長生きだから、置いてかれるんですよねえ。
[余計なことまで口走ってしまったことには、すぐに気が付いたけども。
出してしまった言葉はどうしようもない。
肩を噛んでいた口を離して、顎を彼の肩にのせて。
誤魔化すように、首筋にちゅうを落とした]
(224) 2013/12/20(Fri) 02時頃