[――この世界は、不条理で碌でもない。それは、俺自身嫌というほど感じてきた。だけど、そんな世界でも、俺は、今ここにいる幼馴染と出会えた。…もし、幼馴染がいてくれなかったらきっと、碌でもない何かになっていたんだと思う。それは、きっと碧衣にとっても同じことで。――…碧衣のための素晴らしい世界には、きっと、あんたの存在が必要だった。自分を愛して、想ってくれるあんたの存在が今だって、きっと必要なんだ。何もかも壊した後、一人ぼっちの世界が寂しくないわけ、ないじゃないか。]
(222) 2018/05/27(Sun) 00時頃