林檎によく似た形の、美味しい果物があって。
とても甘くて、でもさっぱりした味で
ちょっと、びりびりする…大好きな果物さ。
[説明するのは、ここからかなり遠い場所にだけ生える果物の話。
また食べたいとは思うけど、あそこに行くのは、気が引けるのだ。]
そうだ。内緒にしてくれる礼に、
今度、美味しい葡萄の見分け方も教えてあげようか?
[と言って。>>191昔、葡萄をつまみ食いしに行ったとき、偶然見かけてしまったミツボシの姿を思い出し。意味深に笑うと、林檎の最後の一口をしゃり、と口に頬張った。]
誰かいたのかな
…今、誰も居なくて良かった。
[>>205井戸に着き。水を汲むのは自分がやると、井戸の桶に水を汲み入れる。
ミツボシが洗い終わった後、自分も、透き通る水で少し手を洗って。両手を確認し、よし。と、笑顔で頷いた後
彼女の言葉に、思わず噴き出した。]
(222) 2015/10/06(Tue) 01時頃