[あたしのことばは、せんせいを悩ませてしまったのかもしれない。>>212>>213>>214
その表情がまた曇ってしまったようにも思えたから。
呪い――せんせいの抱えているもの、あたしはわからない。
もし、せんせいの手に触れられるようになるのなら。せんせいに撫でて貰えるのなら。
そう、思ったから]
あたしは、ちからなんてなくってもいいんだよ。
だってね、せんせいだったら、あたしはなんだって良かったんだもん。
のろいのこと、あたし、知らないけど。
…うん、いつか、お話してね。
[時間がほしいと言われれば、急かすようなことはしない。
ないしょにされているわけじゃなくって、せんせいだって勇気が必要なこと、きっとたくさんあるんだと思う。
あたしの命が尽きるまでの間、せんせいが答えを出すのをゆっくりと待ち続けよう。
今はまだ、人間のそれと変わらない肩甲骨から、小さな芽が顔を出すのはもう少し先のこと。*]
(221) 2016/10/17(Mon) 00時半頃