手を出すんじゃねェ!ドラ猫がぁっ!!
[キメラの頭を掴み掛かった、と思いきや、渾身の力で己の頭をぶつけ、頭突き。
獣が怯んだら、側頭部に有りっ丈の力を込めたハイキックを打ち噛まし、昏倒させた。
起き上がらない所を見ると、キメラは気絶したのだろう。
キメラがこれ以上危害を加える気配を感じ無くなったら、改めてノストの方に視線を向けた。]
仕切り直しすっぞ。
俺は、まだ諦めてねぇし、ぴんぴんしてるからな。
[ズキズキする額の痛みを一旦置いておいてから。
またファイティングポーズを取り、戦闘の意思を向けた。
合成獣の一撃ぐらいで目の前の吸血鬼が如何なるとか思ってもいなかった。
現に殺気立った獣に対し臆する事も無かったし、傷付ける事は絶対に無い。
故に、自分が動き手を出す必要性など、皆無。
しかも、幸運にも王に一撃を喰らわせるチャンスがあったのだ。
好機をドブに捨ててまでも、合成獣を打ち倒したのは。]
(221) 2015/08/04(Tue) 19時半頃