― 極夜城の廊下 ―
[ゆらゆらと身体が揺れてる気がする。頭に血が上ってきてる様な気がする。
自分の近くで芳しい魔力の匂いがし、その中に居るような錯覚を覚えながら。
また別の強い力の匂いがいくつか混ざり始めてる気がし、ふんふんと鼻を鳴らした。]
――――……?
[まだ頭の中に靄があるのか、意識がどうもはっきりしないのだが。
突然耳を劈く様な叫びが聞こえ、身体がびくんと跳ねた>>212。
はっ、と大きく息を吸い込み、三白眼を開けば、誰かの脚と見知らぬ床が見えて思考が混乱する。]
なっ、なんだァ!?
[まさかノストに俵背負いされている事も>>209、城内を歩いていた事も知る由は無く>>211。
起きた状況と、気絶した状況を理解出来ず、身体をくねらせていて。]
何なんだ、兎も角俺を下ろしやがれっ!
[ばたばたキャンキャン、上級悪魔に背負われている事も、他にも上級悪魔が居る事も気にせず煩く吠えていた。]
(221) 2015/07/31(Fri) 17時半頃