―→談話室―
[ひょこり、と談話室を覗きこむ。
誰も居なければ掃除なんてしないで、この本の続きを読んでしまおうと思っていたのだが先客がいるようだ。
……その先客は、ソファーに沈んで寝ているようだけれど。
なるべく足音を立てないようにソファーへ近づけば、ようやく誰だか分かったようで]
………ヤニクか。
[ライジ兄や他の人――チアキとだときっと掃除にならないだろうから除く――だったら、本なんて読んでたら怒られるだろうけれど。
この男だったら自分を叱るはずがない、寧ろヤニクもこういう面倒な事はサボるタイプだと認識していた。
……ヨーランダに怒られるのは怖いが、この本の続きが凄く、凄く気になる。]
…少しくらいだったら、怒られないよね。
[誰に言うわけでも無い言葉は小さく響いて。
一人用のソファーに静かに座りこむと、挟んでいた栞を抜いた*]
(221) 2013/06/23(Sun) 19時半頃